預金額が1,000万円を超えている方へ。

一つの銀行で保護される「ペイオフ」の金額をついに上回りましたね。

これからどう分散させて運用するべきか、基本的な5つの方法を紹介します。

 

現金預金を分散させる5つの使い道

預金保護(ペイオフ)とは?

日本の銀行は、万が一破たんしても、預金の元本1,000万円とその利息は全額保護される仕組みになっています。
これを上回る預金や利息は、破たん時に銀行が保有していた財産額によって弁済や分配が行われますが、最悪戻って来ない可能性があるのです。

もっとも同じ預金でも、以下の違いがあります。

・利息が付かない当座預金などの「決済性預金」→全額保護される
・普通預金、定期預金、積立預金→元本1,000万円とその利息が保護される
・外貨預金→保護の対象外

ペイオフは銀行ごとに適用される制度なので、違う支店や営業所で作った口座でも、名義が同じであれば合算されてしまいます。

 

対策その1.
違う銀行に預ける

預金を保護するために分散するなら、違う銀行に口座を作るのが最も簡単です。
1,000万円を超えない限りはペイオフが適用されます。

銀行が破たんすると、たとえペイオフが適用されても、すぐに引き出せるとは限りません
複数の銀行口座を保有するのは、万が一の備えにもなります。

口座が複数あれば、このような利用ができます。

・目的別に預金する
・簡単に引き出せないようにあえて遠方の銀行に口座を作る

一方で管理するものが増えます。

・通帳やキャッシュカード
・暗証番号
・ネットバンキングのIDやパスワード

一つの銀行に預けるよりも煩雑になるでしょう。

 

対策その2.
個人向け国債を購入する

「国債」は国が発行する債券であり、国が破たんしない限り元本と利息が保証されます。
個人向け国債は1万円から購入できて、以下の3種類の満期があります。

・固定金利3年
・固定金利5年
・変動金利10年

年に2回、半年ごとに利息が付き、購入から1年経てば中途換金も可能ですが、直近2回分の利息が引かれます。

金利は低いですが、他の金融商品と違って元本割れが無く、唯一のリスクが国の破たんなので、絶対にお金を減らしたくない人には最適な投資方法と言えるでしょう。

 

対策その3.
預けっぱなしにする

1971年に銀行の預金を保護する「預金保険機構」が設立されてから、実際にペイオフが発動したのは、2010年の「日本振興銀行」が破たんした時だけです
バブルが崩壊して金融危機が叫ばれた頃に比べると、各銀行の財務体質はかなり改善されました。

そう簡単には破たんしないだろうという前提で、あえて預けっぱなしにする選択肢もあります。

いくつかの銀行では、1,000万円以上の預入資産(預金も含む)がある顧客を対象に、以下のような優遇措置を設けています。

・専用カウンターで、専門の担当者による対応やアドバイス
・手数料の無料化や割引
・金融以外の付帯サービスや特典

また、大口の定期預金にすれば、いつか利息が多く付く可能性もあります。

 

対策その4.
保険商品にする

どうせリスクを背負うのであれば、より利回りの良い金融商品に預けた方がお得です。
例えば、1,000万円以上貯める目的のうち、以下の2つは保険で備えることもできます。

・教育費→「学資保険」

子供が一定の年齢に達した時、満期金が受け取れます。
保障より貯蓄性を優先すると、返戻率は預金よりもはるかに高くなります。

・老後資金→「個人年金保険」

指定した年齢から一定期間、保険料に応じた年金を受け取れます。
保険料を一括で払うと返戻率が高く、金利の変動に左右されにくくなります。

ただし、どちらも保険会社が破たんすると責任準備金の9割までしか保護されません
これがすべて保険金や年金に割り当てられるとは限らないので、実際に保護される金額はもっと低くなります。
また、途中解約すると大きく元本を下回るので注意が必要です。

 

対策その5.
金融商品に投資する

特に貯金の使い道が無ければ、1,000万円を超えた分で投資に挑戦しましょう。
少額から初めて、投資がどのようなものか勉強するのです。

もちろん、最初はうまく行かないかもしれません。
全額失っても問題ないと思える範囲で挑戦しましょう。

日本銀行がマイナス金利を導入してから、普通預金の金利は年に0.001%と微々たるものです。
1,000万円を預けても、税引後で78円しか利息が付きません
一方、金融商品に投資すれば大きく増やせますがリスクがあります。
それを避けるには知識と経験が必要なのです。

 

最後に…

・1,000万円以上の資産は分散するのが望ましい
・リスクの分だけお金を増やせる可能性がある
・一つの銀行に集中させて上客になる選択肢もある

ペイオフに限らず、財産を1か所に集中させると、問題が発生した時にすべてがダメージを受けてしまいます。
預金は換金性に優れていますが、収益性に乏しく、インフレ時には価値が目減りするリスクがあります。
確実に財産を増やすためにも「分散」を意識してみましょう。

以上、
「現金預金を分散させる5つの使い道」
でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。