まとまったお金が必要だけど生命保険を解約したくない方へ。

生命保険には解約払戻金がありますが、解約せずとも解約払戻金の範囲内でお金を引き出すことができることはご存知ですか?

本記事では生命保険に加入している人が利用することのできる貸付契約者制度を紹介していきます。

 

生命保険を解約せずにお金を借りる!貸付契約者制度を紹介

 

ステップ ①
貸付契約者制度とは

貸付契約者制度とは、積み立てタイプの生命保険(学資保険や終身保険等)の場合に適用することのできる制度です。

生命保険は基本的に解約払戻金が設けられていますが、その解約払戻金の範囲内でお金を引き出すことができます。

もとを言えば自身で支払った保険料になるのですが、支払った時点でそのお金は保険会社のお金になります。
そのため引き出す場合は「契約者貸付」となり、保険会社からお金を借りるという形になるのです。

これがいわゆる、保険会社を利用した「貸付契約者制度」です。

 

ステップ ②
各保険会社の利率

各保険会社の契約者貸付制度を利用した場合の利率をみていきましょう。(※平成27年10月1日現在)

大手の生命保険会社は大体の利率を2%〜5%内に収まる範囲内に定めています。

また契約者貸付制度を利用した場合の利率は生命保険を契約日よって変わりますので注意しましょう。

かんぽ生命の場合

契約日 利率(年)
平成6年3月31日以前 6.00%
平成6年4月1日〜平成8年3月31日 3.75%
平成8年4月1日〜平成10年8月31日 2.75%
平成10年9月1日〜平成11年3月31日 2.50%
平成11年4月1日〜平成19年9月30日 2.50%
平成27年10月1日以降 2.50%

 

日本生命の場合

契約日 利率(年)
平成6年4月1日以前 5.75%
平成6年4月2日〜平成8年4月2日 4.75%
平成8年4月2日〜平成26年4月1日 3.75%
平成26年4月2日以降 3.00%

 

ソニー生命の場合

契約日 利率(年)
平成6年10月2日〜平成8年1月1日 6.25%
平成8年1月2日〜平成8年7月1日 5.00%
平成8年7月2日〜平成11年4月1日 4.00%
平成11年4月2日〜平成25年4月1日 3.00%
平成25年4月2日以降 2.50%

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この3社を比較してみても平成27年10月1日現在の貸付契約者制度の利率はどこも2.5%〜3.0%程度の利率となっており、大きな差はないようです。
また貸付の限度額はご自身が払っている保険料に応じて料金が変動します。
契約している保険会社に問い合わせすれば、教えてくれるので気になる方は問い合わせをしてみましょう。

生命保険会社の多くは積み立て金の約8割〜9割の金額で貸付を行っています。

 

ステップ ③
貸付契約者制度を利用するステップ

  1. 契約している保険会社へ問い合わせ
  2. 資料に必要事項を記入
  3. 必要書類と合わせて返送

貸付契約者制度を利用する為には、まず契約している保険会社へ問い合わせをしましょう。
貸付契約者制度を利用したい旨を担当者へ伝えれば保険会社から貸付契約者制度に関する資料が送られてきます。

必要事項の記入を行い必要書類と合わせて返送すれば後日、契約者貸付金お手続き完了のお知らせという形で返送されます。
これで手続きは完了となります。

まずは契約している保険会社へ問い合わせをしましょう。
手続き自体は簡単なので、すぐにでもお手続きできるかと思います。

 

ステップ ④
貸付契約者制度の注意点

  • 借りたお金には利率が設けられる
  • 保険が失効する可能性がある
  • 昔の高い利率だと金利も高くなる
  • 祝金や満期金から返済額を引かれてしまう

借りたお金には利率が設けられる

貸付契約者制度にも利率が設けられています。

決して無金利ではないので気をつけましょう。

保険が失効する可能性がある

契約者貸付は、解約払戻金の範囲内であれば何回でも貸付を受けることが可能です。

しかし返済を怠り、返済額が解約払戻金の額を超えてしまうと保険そのものが失効してしまいます。

昔の高い利率だと金利も高くなる

バブル期に加入した保険は現在の低金利では考えられないような高い利率のときもありました。

そのような場合契約者貸付を受けるときには利率も高くなることがあります。
しっかりと貸付利率を確認することが大切です。

祝金や満期金から返済額を引かれてしまう

返済額が膨らみ、完済する前に学資保険や養老保険の満期がきた場合、祝い金から返済額が差し引かれた金額が給付されることになります。

 

ステップ ⑤
契約者貸付制度の返済方法

契約者貸付制度の返済は以下の方法が挙げられます。

  1. 一括返済
  2. 分割返済
  3. 満期などによる引き落とし

基本的に契約者貸付制度には返済期限がなく、保険契約の有効期間ならいつでも返済可能です。
ローンのように毎月◯日に××円返済するという決まりがありません。

また、分割返済は金額の指定はなく、毎月同じ金額を返済する必要はありません。
しかし保険会社によっては最低返済額が設定されている場合があります。

返済手段としては

  • 保険会社から送付された振込用紙による振込
  • 保険会社から発行されたカードを使用してATMで返済
  • 直接保険会社窓口へ行き返済
  • ホームページを通してネットバンクで返済

以上の方法があり、一般的には口座振替を利用する人が多いようです。

 

最後に…

  1. 貸付契約者制度を理解しよう
  2. 各保険会社の利率に注意しよう
  3. 契約の方法を確認しよう
  4. 貸付契約者制度の注意点を理解しよう
  5. 自分にあった返済方法を選ぼう

貸付契約者制度とは、保険を解約することなくお金を借りることができる大変役に立つシステムです。
また、カード会社の金利よりもはるかに安い金利でお金を借りることができるというメリットもあります。

もし、あなたに現金が必要な状況で積み立てしている生命保険があるのであれば、そこから貸付契約者制度を利用してお金を借りることを検討してみてはいかがでしょうか?

以上
「生命保険を解約せずにお金を借りる方法とは?」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。